准教授公募戦を振り返る その9

 自分のため、これから挑む人たちのために准教授公募戦を振り返ってみようと思います。

 先方の大学の全ての承認プロセスが完了し、いよいよ4月から着任になる訳ですが、引っ越しの準備が大変です。物品だけでも当然大変なんですが、知財、企業との契約、外部資金も引っ越しさせなければなりません。

 物品については、今回は公立から公立への移動であるため、書類上の移管は可能なようですが、所属機関の誰かが反対してしまうと、自分の予算で買ったものはともかく、運営費交付金で購入したものは持っていけなくなってしまうこともあるようです。この誰かというのは、いわゆる”妬み”、”恨み”などを持っている人な訳ですが、これが所属長だったりするともう絶望的です。昨年出て行った人は自分の普段使いのパソコンすら移管できなかったそうです。やはり敵を作るのは良くないですね。

 そして知財です。研究者的には現在の所属と4月からの所属機関のどちらが持っていても構わないのですが、各種申請で手間取られたり、ロイヤリティの話が出た時に揉めると困ります。そして、今の所属機関はどうもここでゴネるようです。つまり、手放さない、もしくは権利を委譲する代わりにお金を要求するなど。知財は外部資金を申請する際にも重要なので、丸く収めたいところです。

 これら物品と知財の問題に共通する点は、規則にグレーゾーンがあるという点。このグレーゾーンは交渉の余地があるとも言えますが、交渉しないと自分にとって有利に運べないということで、交渉せざるを得ない状況です。ということで精神を消耗しています...。