勉強と断捨離の話

 自分の専門はいろんな意味で境界に位置しているので、どうしてもその境界に接する学問を勉強しないといけないのです。専門外の領域なので、詳細まで、例えば数式の導出まではわからなくていいけど、要するにこの式の言ってることはこういうことだよねというレベルまでは理解する必要があります。

 今日は、あるエネルギーについて、結局のところどういう実験して、どういう値を測定して、どういう処理をすればそのエネルギーが出てくるのか?という事を調べていたのですが、まぁとにかくダイレクトに説明してくれる資料が少ないし、あっても基本的な式からは説明されていないでわかりにくい。Wikipediaは何言ってんだかわかんない。

 今までいろんな専門外のことを勉強してきましたが、しっかりと理解するためには、やはり学生に教えることを意識するといいと思っています。そこまで理解するとしばらく経っても忘れることが少ないですし。そこで、勉強するときには本を読んで終わりではなくて、授業のスライド風に学んだことをまとめる習慣をつけています。で、まとめてみるとすごくコンパクトにまとまるんですよね。今回の場合だとスライド2枚で済みました。

 これがなかなか気持ちいい。文献って本当にいろんな情報を持っているんですが、自分にとって必要な情報ってごく一部なんですよね。その自分にとっていらない情報を削って、必要な情報だけをスライドにまとめるとスッキリします。これはちょっと断捨離に似ている。いつか使うかもしれないレベルのものは思い切って捨てて、部屋をきれいにするあの感覚。 ただ、違う点もあって、わかんないなーってうなっている時は本当にイライラするんですよね。「コイツ(著者)は人に何かを伝える気があるのか!」と自分の無能を棚に上げて勝手に怒ってます。断捨離は捨ててる最中も気分がいいですから。