ステキメールがキタ!/論文をアクセプトさせるまでの苦労

 やる気が出ないのでステキメールを待っているという話をしたんですが

maguro-taida.hatenablog.comそのステキメールが来ました。論文Aがようやくアクセプトされました。かなり苦戦しました。専門が若干違う内容だったのがまずあったのと、査読が進んで問題になったのが実験方法の記載。

 建前上は、実験方法は他人が見て追実験できるようにすべきで、学生にもそう言ってますが、やっぱり色々と大人の事情というのがあります。今回は、企業との共同研究だったので、細かいところ書けなかったという事情がありました。書きすぎると企業秘密に引っかかっちゃう。そもそもそういうことを論文にするなよっていう話もあるんですが、論文書かないとテニュアの審査があるので、手間をかけた以上は書かないわけにはいかんのです。

 一方、毎回査読者のコメントに対してはネガティブな感情を持ってしまうのですが、今回はポジティブな感情を持ちました。この研究は他の大学の先生が始めたのですが、その先生の指示があいまいで、何でこの研究、実験をやるのかよくわからなかったのです。査読者はよく読んでくれていて、イントロに関して、

Their research status should be provided.

とか

The possible application should be replenished.

とか

Introduction part should be enhanced.

とか言ってきました。こんなにイントロ突っ込まれたのは初めてでした。その辺どうなのよ?と主宰の先生に聞いても良くわからないこと言ってくるので、結局自分で応用先とか必然性を考えたんですが、そうやって考えてみるとこの研究の優位点とかが見えてくるんですね。おかげでいい論文になったし、次の応用が見えてきました。いい査読が論文を良くするという実例を初めて見ました(笑)。

 いいことは連鎖するもので、今日はもう一ついいことがありました。

 

銀のエンゼルが出た。」

 

あと1つでおもちゃの缶詰もらえます(笑)。