産学連携コーディネーター過剰

 別の学科の教授からメールが来てるなぁと思ったら、実際はその教授は定年になっていて、産学連携コーディネータとしてメールしたのだった。で、内容としては、助言するので面談の時間の調整と研究内容や獲得資金の概略を所定のフォーマットで送ってほしいという内容だった。メールのあちこちに「お忙しいところ...」とあるんだけど、どう考えても忙しいところ申し訳ないとは思ってないのが指示内容からわかる。科研費の獲得実績をかけとか、所属学会かけとか、そんなのはChatGPTあたりに聞いてみればすぐわかることだし、面談の日程調整にしても候補日を出すんじゃなくて、候補日をこちらに出させて日程をホールドさせてくる。

 そもそも准教授以上で初対面のコーディネーターが新しい仕事を発掘できる可能性は低いと思う。それに、雑務などもあって処理能力限界で仕事している人がほとんどで、これ以上研究のアイテム増やされても困る人も多いのではないだろうか。

 でも、おそらくそんなことは先方も百も承知のはず。去年まで現役だったんだから。となると、なんでこういった活動をしているのかといえば、おそらくコーディネーターの実績を稼ぎたいんだろうなと邪推してしまう。いやもう現役退いたんだからもういいでしょうよ...。現役踏み台にしてまた次のステージですか?まぁでもここで邪険に対応して、あとで変な噂たてられても困るからまぁ適当に対応しておくか...。もちろん全部推測なので、もしかしたらいい方向に導いてくれるかもしれないのだけれども。

悪い気の流れを遮断したい

 学科会議で、学科長から

「大学が稼いだ間接経費が昨年比30 %増しになったとのことで、工学部長からご協力ありがとうございました」

という報告があった後、

「さて、非常勤講師削減の件ですが...」

という話があったので、

「間接経費が増えたってことは研究の負担が増えてるんだから、稼いだ間接経費で非常勤講師増やすという話にはならないんですか?」

と聞いたら、

「予算カツカツなので、それを差し引いても経費削減に努める必要があるとのことでした」

とのお答え。まぁ、大学全体の経営状態は分からないのですが、物価上昇がハンパないので、全体のマスに対してわずかな間接経費が3割増しになったところで何も影響がないんでしょうね。 一方で、近くの大学では人事院勧告の給与改定も対応できなくなっているとのこと。これは研究で外部から引き込めるお金の大きさに対して、大学の予算全体のマスがあまりに大きすぎるということで、大学の自助努力はほとんど無力ってことを意味してる気がするんですよね。授業料もあげさせてもらえないし。

 じゃあ、仮にこれから先さらに非常勤講師が減って、プロパーの教員が減って、授業負担やら面倒見る学生が増えたらどうすんの?ってことを考えると、というか考えないといけないんでしょうけど、人道的にはやれることなんてもう無いに近いと思うんですよね。が、そこに目をつむると、例えば、自分の研究費で非常勤講師を雇うとか、卒論、修論は標準研究みたいなのを作って、毎年同じテーマでやらせるみたいなことになるかな。標準研究は若干ヤケクソ気味のアイデアですが、よく考えてみると、同じことやっても結果が同じとは限らないし、多少はパラメータ振れるので、意外と超ピンポイントな深堀が偶然を発見するかも?

 暗い話ばかりですが、自分は興味の赴くままに研究できて、好きなところに出張して、いろんな研究者、技術者とお話しできるし、給与は増えないものの間接経費からの還元がそれなりにあるので、客観的には何も不満無い状況にいると思います。でも、いろんな会議に行くたびにお金がない、マンパワーがたりないっていう話ばかり聞いていると、主観的には不満というか、気分悪いですね。でも逆に言えば学科会議とか教授会に参加しなければいいのか。やはり究極はそういう校務を担当してくれる人を雇うことですね。お金的には可能ですが、まぁ大学が許してくれないでしょうねぇ。

負のスパイラルやろ...

 入試問題の問題文のミスが採点中に発覚し、学内で問題になっていた。やはりというか、来年から問題作成のチェック体制を強化しよう、問題作成後、試験中、試験後に、問題作成者以外の4人でチェックしよう、さらに模範解答もチェックしようということになったと入試委員からメールで報告を受けたのだが、普段あんまり意見言わないのだけれども、これは火の粉を自分が被ることになるのでメールで文句を言った。

 

 ミスが発生した原因については委員会で議論されたのか、余計な業務が増えすぎて入試問題作成にかける時間が減っているのだとしたら、こうやって何重ものチェックをいれて入試問題だけはミスが減るかもしれないが、ほかの業務が圧迫されてそちらのミスを誘因するだろバカ

 

 くらいのことを書いたのだが、さてどんな反応が返ってくるか。まぁたぶん何も変わらないと思うが、たまには言いたいこと言わないと体に悪い。理工系の大学なんだからもう少しロジカルに対策しろと思う。落としどころとしては、現状でも問題の相互チェックはやっているので、それをチェックシートとして記録を残すあたりがいいと思う。何もやらない訳にはいかないということくらいは自分も承知している。

 

 あ、ついでに思うのは、もっと試験科目減らしてもいいと思う。専門科目多すぎる。物理と数学だけでいいと思う。物理と数学の点数と、専門科目の点数は相関係数が高いはず。昔、民間の生産技術部門で仕事していたが、品質検査工程は存在しない方が良いという共通認識があった。検査はモノに何も付加価値をもたらさないから。だから品質を高めて、不良率がppmオーダーになったら検査工程廃止してたし、そうなるように加工工程を改善していた。大学の試験は、それが学生にとって学部の学習内容を復習、定着させる良い機会であって、価値を持たないとは言えないが、大学がそれを目的に選抜方法をデザインするのは違うと思う。

とりあえず科研を始末した

 ここ数か月とにかく忙しくて、嫁さんが試験を受けるので、その勉強時間を確保するために、通常やっている子供の送りだけじゃなくて、迎えもやって、近くの公園やらイオンで遊び相手して風呂入れてまでやって、仕事は仕事で改組関係でドタバタで、中国の先生が留学生送り込みたいから招待状とか宿舎の手配頼むとか言ってきて、あとオンラインの大学共同のセミナーの段取りやれとか、今度のイベントのキャンプサイト予約頼むとか、もう家庭と仕事と遊びでタスクのオーバーフロー状態。が、戦闘の基本は一番強いヤツから倒すなので、科研の申請書を集中攻撃。いろんなところからこっちの都合なんか関係なく催促ミサイルが飛んでくるけど、ひたすら耐えて科研集中攻撃。とりあえず昨日始末した。

 

 科研は基盤Bを4か年計画で取っていたんだけど、その研究機関中も次のネタを萌芽で出し続けていて(全部ダメだったけど)、ある程度は構想があったので少しだけ申請書作成の負担が少なかった。あと、基盤は2連勝なんだけど、2つの研究に共通するテーマがあって、そのせいか図を次の基盤研究の申請書にも流用できたのも良かった。

 

 まぁそれにしても仕事がキツい。多すぎというか、育児真っ最中の共働きの家庭に合わせた量になってないんだろうなと、夜中の1:00台に来る教授の先生のメールを見て思う。まぁ、ひとそれぞれ、こちらにはわからない苦労があるんだろうけれども。

 

 いずれにせよブログを書ける程度には落ち着いたのは良きかな。

試験問題

 他学科で試験問題にミスが見つかって問題になっているらしい。文科省にもお伺いを立てて対策検討中とのこと。まぁ教員相互のダブルチェックの標準化とかになる可能性が高いと思うんだけれども、そのダブルチェックの手間をどこから捻出するんだというのが正直なところ。

 出題ミスは多分担当者が忙しすぎて試験問題作成を手抜きしちゃったんだと思う。科研費の実際の締め切りはずっと先なのに相互確認とかで実質的な締め切りが1か月以上早くなってるし、オープンキャンパスの学科の出し物の準備もあるし、人によっては中規模の学会の開催時期だったし。あと改組でとにかくいろんな部署がバタバタしてる。自分も問題作ってたんだけど、過去問切った貼った状態だった。でもそれも問題公開するようになったから、ゆくゆくはさらに作問に時間がかかるようになると思われ。

子育てと教育

 小1の娘はとにかく人の話を聞かないというか、じっくり考えたがらない。時計の読み方とか「すぐわからないじゃなくて、もうちょっと考えてよ」と言うと「考えるのめんどくさい」とストレートに返してくる。あとモノを片付けなくて部屋の中がすぐに散らかる。これ、よく考えてみると学生と同じ。もうちょっとしっかり考察してとか、実験道具片付けてと言ってもやってくれない。

 子供も学生も空返事でいくら言っても定着せず、こちらはイライラするばかり。精神衛生に良くないので一回言ったことはもう言わないことにしてたら、これは正解だなと思いました。二回以上言うのは意味がないのです。言う事聞く人は一回言えばやってくれます。二回言ってやらない人は日本語を理解できないのではなくて、やらない理由があるのでその理由を排除しないと何回言っても意味ないのです。まぁ当たり前なんですが。

 子供の場合、よく考えてくれないのは、自分が子供の話をよく聞いて、子供の目を見て考えて、子供が「あ、おとうさんよく考えてくれてるな」と感じられるようにしていないからだと考えてます。やっぱり子供の質問に答えるの面倒なんでテキトーに返事してスマホ触ってるのではないかなと。片付けをしないのはメリットを感じてないからでしょうね。見かねたというか、子供にやらせるより自分でやった方が早いと考えてじぶんでやっちゃったり、あとは整理整頓されてなくて大事なものを無くして問題になった時にこれまた親が解決してしまったりするので、子供が片づけをするメリットを感じる機会がない。

 子供にやらせるべきことをキチンと子供にやらせるのは手間がかかるんですが、その手間を惜しんで何度も同じことをグチグチ言って精神的に疲れるよりも、多少回り道でもいう事を聞かない理由を考えて、その理由を排除する努力をするのが建設的かなと考えています。学生しかり。

科研費の延長がすごく簡単だった

 とにかく今年度は校務が忙しくて科研のテーマに取り組めなかった。昔の所属で学科長になった先生が、「忙しかったってだけで簡単に延長できるよ」と言っていたので、今回初めて延長申請してみたのだが、本当に簡単。「忙しかった」のラジオボタン(実際はもうちょっと頭のよさそうな理由の例が記載されている)クリックして申請するだけで1年延長完了。来年、再来年度は研究室運営にはまったく困らない程度の予算は確保してあるし、次のネタがまだ十分に詰まっていないというか、特許とノウハウのはざまのネタで、サイエンスとしての核の部分は公開しつつ、実際に産業化しようとするとやり方が分からないような研究の形にしきれていなかったので、非常に助かる。科研費の延長申請、おすすめです。