外部資金のために申請書を書くことはそんなに悪くない?

 外部資金の申請書書くのが大変という話をよく聞きます。

headlines.yahoo.co.jp上の記事は、申請書だけではなくて、付随してくる事務作業も含めて大変だと言っている訳ですが。ただ、個人的には科研費などの申請書を書くことはそんなに悪くないのではないかと思っています。

 ノーベル賞を取るようなトップクラスはわかりませんが、少なくとも私の場合は、申請書を書くことが、自分の研究を整理するきっかけになります。研究の背景や、その研究がなぜ必要か、自分の研究だけでなく、その周辺分野の調査をしないと、申請書を書くことはできないので、これらをやるきっかけにもなります。結果として、頭の中が整理されて、そのあとの研究がはかどったり、新しいアイデアが生まれています。ということで、外部資金の申請書を書くことはそんなに悪いことではないと思います。少なくとも私にとってはプラスに働いています。普段から研究の整理をしていれば、申請書を書くことはプラスに働かないとも言えますが、皆さんそんなにきちっとされてるんですかね?

 本題とは逸れますが、大学の貧困のまずさは、教員に残業代を出す必要のないことをいいことに、教員の能力に対して不釣り合いであったり、不慣れな仕事をさせて、時間を奪っていることだと思います。外部資金の申請書を書くことは、結果的に研究のアウトプットの質の改善に貢献すると思うのですが、書類を読めばわかることをわざわざ会議招集して延々と聞かされたり、一度も見られることのない成績評価のエビデンスを何時間もかけて整理させられたりすることは、研究にも教育にも貢献しません。そういう、アウトプットを見ずに、単純に目先の利益だけを求める方向に大学を走らせるところが、大学の貧困のまずさだと思います。