組織のトップを信頼できるかどうか判断する方法
ズバリ、横文字を使わないことです。政治の世界ではいろんな横文字が使われますよね。例えば、
・ノブレスオブリージュ
等々。
学校関係では
・アクティブラーニング
・ルーブリック
・アドミッションポリシー
・ディプロマポリシー
などなど。笑えるのは、学位授与機構だかよくわからん組織の監査があった時、先方が、
「おたくのアドミッションポリシーはなんですか?」
ウチの教務のトップが
「ウチのアドミッションポリシーはこうこうです。」
そしたら向こうは
「いや、アドミッションポリシーはそういう意味じゃなくて、こういう意味なんで、もっと定量的に書いてもらわないとこまりますよ」
じゃあ、日本語で書けよ!と言いたくなりますよね。
なんで横文字を使うトップが信頼できないかと言うと、解釈がいくらでもある言葉で目標を立てて、後になってから、いやこの目標はそういう意味じゃないとか責任逃れを言い出すからです。アクティブラーニングで教育現場は振り回されっぱなしです。で、おそらくアクティブラーニングの効果がネガティブに働いた場合、文科省はまた適当に理由を付けて責任逃れするでしょうね。最初の言葉の定義があいまいだから逃げやすいんですよ(「また」というのは、「ゆとり教育」で逃げちゃったからです)。
そういう意味では今の総理大臣は横文字を使わずに説明する点において、ある程度信頼できると思います。レガシーくらいは言ってたかな?一次内閣のときは、「美しい国」をキャッチフレーズにしていました。あいまいと言えばあいまいですが、個人的には悪くなかったと思います。総理大臣は”総理”っていうくらいなんで、あらゆる国の活動を統括する立場になります。そこで細かい表現していたら、何をやったらいいのかわからないと思うんですよ。だから総理大臣は「美しい国」で、その部下である各大臣はそれを解釈してかみ砕いて各省庁に職員に方針を伝える。それでいいのだと思います。
あと、グローバル化という流れで考えても、横文字を使うことは不用意だと思います。アクティブラーニングを例に挙げれば、
activeの意味は
能動的
ではなくて、あくまでも
always busy doing things, especially physical or mental activities
です。
グローバルな社会では英語を使うことが重要なんではなくて、自分の意思を正確に言葉を尽くして相手に伝えることが重要です。なのに、日本国内の意思のやり取りのなかで安易に横文字を使うことは、「自分の意思を正確に伝えること」そのものを軽んじた態度だと思います。英語を学ぶ以前に、まずは意思を正確に伝えることの大切さを学ぶことが、グローバル社会で活躍する上で重要だと思います。
話はそれましたが、とにかく「横文字を使うかどうか」これが僕のトップに対するの信頼性の判断基準です。