学校の先生が気楽と思ったら大間違いでもない。

 今日は休日出勤でした。ミッションは学校に存在すること。学生だけで学内の設備を使わせることができないので、誰か教員が一人学校にいないといけないのです。何ともむなしい。手当は確か1000円だったかな。行って帰るだけで交通費が800円かかるんだが...。

 

 とはいえ、電話がかかってこないため、集中できる環境ではあったので、実験手順のマニュアル作りとか、来年度の研究プロジェクトの予算立てなどやってました。研究プロジェクトは省庁系のやつで、成果が求められます。今年度の中間報告会では、「そんな進行状況で目標達成できるんですか?」なんて言われて吊るし上げられました。そんなこと言われたって、こちらは学生の相手しながら、技術補助員一人+自分でチマチマ実験やってんのに、そう簡単に成果なんてだせないよ!と言いたいですが、まぁ、貰うものを貰っている手前、ゴメンナサイとしか言いようがありません。まぁ、結局は頑張って目標達成したんですが、それまでの胃の痛い事。目標を達成できなかったらと思うとゾッとします。

 

 ちなみに、できなかった場合はその省庁からの研究費をカットされるだけで、僕自身はクビにはなりません。その省庁に雇用されているわけではないので。とはいえ、首にならないのは企業の研究者も同じな訳(100%成果がでることが保証されている案件はそもそも研究開発部では取り扱わず、生産技術部で取り扱う)で、そういう意味では学校の先生というのは学校の仕事+開発部の仕事をこなすことになるので、あんまり楽な仕事とはいいがたいと思います。

 

 しかし、企業の場合、出口(製品・ニーズ)が完全に決められていて、それに対してシーズを見つけ出さないといけないのに対し、学校の場合は面白そうな研究テーマ(シーズ)がまずあって、その面白そうな研究テーマの延長線上にある出口(ニーズ)を見つければいいという点では気楽です。まぁ、自分はなんだかんだで学校の研究が好きだな。