とっておきの研究シーズを譲ってみた

 科研のシーズンですね。私は基盤B持ちなので申請しなくてもいいのですが、知り合いの同年代の先生の科研が今年で終了らしいので、私のとっておきの研究シーズを提供して、これで書いてみませんか?と提案してみました。みんなそれぞれプライドがあるので、もしかしたら断られるかなと思ったのですが、快諾してもらい、その同年代の先生に研究代表になってもらって申請することになりました。

 このシーズはかなり工学的な応用範囲が広そうで、基盤Bをまた狙えそうだったので、今の基盤Bが切れたら自分で出そうと思っていたのですが、ちょっと自分の研究のコアからは外れていました。そこでこのシーズとマッチングがよさそうで、わたしよりもはるかに優秀で勤勉なこの先生に託してみることにしました。まぁ、分担者には入れてもらうのですが。

 研究体制としては、私とその先生の他に、もう一人同年代の先生の3人体制としました。じゃあ、どんな感じで申請書書きましょうかということで、1往復だけこの3人でメールのやり取りをしたのですが、たった一回なのに、お互いにインスピレーションが湧いてきて、軽い高揚感を感じました。まずは課題名と概要を考えて、また相談しましょうという事にしたので、いま喫茶店で(笑)考えているのですが、かなりいい感じの課題名と概要ができそうです。

 何かと世知辛い世の中ですが、あまり自分で何もかも囲い込まず、いい仲間を見つけて共同研究するというのは楽しいですし、自身の成長にもつながるので、今回の試みはなかなか良い結果を生むのではないかと期待しています。