研究費枯渇防衛線の構築計画

 再来年以降の研究費が全く確保できていないので早く防衛線を構築しないとダメだなぁという話です。

 

 新しい所属になった年度の初めに基盤Bが当たり、「はぁーしばらく左うちわやなー」と思っていて、さらに去年2年物のNED○が当たったのでヨシヨシと思っていたんですが、考えてみると来年はいいとして再来年に確定している予算が無いんですよね。また、科研の方も、来年は最終年度なのでかなり配分額が少ない。これは困る。

 

 そこで、研究費枯渇という最悪の敵を撃退するための防衛線の構築を構想中です。まず科研費申請は萌芽と基盤Bを出す予定です。基盤Bは1年残っている訳ですが、こちらは前年度申請で行きます。万が一外れても大丈夫なので、ここは安心して博打を打てます。ネタ的には評価Aを取っている萌芽のテーマを基盤Bに回します。萌芽の方は、2年がかりでようやく今日online公開された論文を基にして、新しくテーマを作る予定です。これが一次、二次防衛ライン。

 

 次に、正直コキ使われるので嫌なんですけど、お偉い先生のコンソーシアムに入って、経産省系の大型予算を取りに行こうと思ってます。この先生は毎月研究報告要求してくるし、学会の世話しろとか言ってくるんで嫌なんですが、研究費の枯渇で鍛えに鍛えたテクニシャンを手放すという最悪の事態は絶対に避けなければならないので、致し方なしといったところです。これが三次ライン。

 

 最終防衛ラインは相互に分担研究者にしている仲のいい先生が科研を当てることと、前に経産省のお金で共同研究していた企業の人がまた誘ってくれることを祈ることですね。完全に他力本願です。

 

 研究費枯渇は2年後なのでまだ余裕はあるんですが、一本も防衛線が無いという現状はやはり不安です。研究室を主宰しているしている者のさだめとはいえ、この職に就いている限りお金の心配から逃れられないというのは嫌なもんです。気持ちを切り替えて、研究費の枯渇に追いかけられるのではなく、研究費を追いかけると思った方がいいんでしょうね。