やってるかやっていないかくらい引き継げよ!

 前任者に対して腹が立つという話。

 前任の教員から授業の資料とシラバスをもらったのだけれど、資料の方は雑多なスライドで、授業ごとに分かれておらず、分量もシラバスで規定している授業項目と比較して少なすぎるように思えました。仕方がないので、引き継いだシラバスに沿って自分で資料を仕分けてみたんだけれど、やはりどう考えても資料が少なすぎる。板書もしてたのかなと思い、その授業の単位を去年とった上級生にノートを見せてもらうと、確かに板書もしていたようだが、それにしたってシラバスの授業項目に対して少なすぎる。

 シラバスと授業資料のバランスが取れていない理由は、「やってないから」でした。その単位を取った学生に聞いてみると、「2回くらい企業の人がやってきて講演を聞いて、レポート出しましたよ」と言う。つまり、シラバスの授業項目2回分は企業の人の講演で潰しており、当然その項目は教えていない、従って、シラバスの項目に対応する授業資料がないという訳でした。

 やっていないことに対してどうこう言わないが、やっていないならそう言ってほしい。大迷惑である。引き継いだ授業で教える科目は、学問的に古く、手に入れられる教科書が限られている。なので、10冊ほど教科書を漁った結果、おそらくこの本の目次でシラバスの授業項目作ったであろう本を見つけることができた。しかし、その「やってない」2回分が見つからないのである。これを探すのに無駄にGW3日くらい使ってしまった。完全な徒労である。しかも、自分はこちらの企業に知り合いがいないので講演も頼めず、全く新しく教えることを考えなければならない。そんな訳でGW6日分くらいは消耗してしまった。

 なんでこんなことを平気でする人が教育者面して退職記念パーティーで花束もらうのか。腹が立って仕方がない。