まぐろダイエット理論

 嫁さんがダイエットに励んでいる話です。

 嫁さんの体重は、身長から計算すると標準よりも15%くらい多いらしく、ダイエットに励んでいます。夜中にYoutubeでエクササイズ系の動画を見て、リビングでヨガマットを敷いて足を上げたり下げたりしています。で、ちっとも成果が出ないので、なんで痩せないんだろうとか、運動するとこんなところに筋肉がついてしまって気に食わないとか言ってます。

 理系男の悪い癖で、やせないのは摂取カロリーが消費カロリーを上回ってるからでしょ。と、単純に考えてしまうのですが、妻にしてみるとそういう単純なものではないようです。とはいっても、むかしのまぐろは全身トロみたいな体でして、90 kgちかくありました。で、一念発起して1か月で70 kgまで落とした実績があります。やったことは30 分のランニングと、ご飯の量を茶碗2杯から1杯に減らすというだけ。そこで、ここはひとつ実績をすでにあげているマグロの話を聞きなさいよと妻に言うのですが、「それはあなたが若い頃の話であって、いまは基礎代謝が減っているから、私がそのままやってもうまくいかないよ。」とか言い出します。

 しかし、基礎代謝うんぬんとは関係なく、手っ取り早いダイエットはマグロのやり方だと思うんですよね。ネットでは痩せやすい体質ガーとか、効率的な運動ガーとかいろいろ言われてますが、結局のところ消費カロリーが摂取カロリーを上回ればいいだけです。消費カロリーを大きくするには、筋肉のする仕事を大きくすればよく、そのことを考えると、ヨガマットの上でたかだか10 kg程度しかない足を上げたり下げたりして位置エネルギーの形で筋肉にエネルギー消費させるよりも、ランニングして体全体を上げ下げした方が、単位時間当たりのエネルギー消費が大きいのは明らか。また、筋肉が付けば基礎代謝が上がる理屈は良く分からないのですが、少なくとも筋肉がついて走るスピードを上げていけば、おなじ30分走るにしても消費エネルギーが増えるから、どんどん消費カロリーが増えてくるはず。

 ということを懇々と説明したら、ついに嫁さんが走り出しました。がんばれ嫁。一か月続けば標準体重くらいにはいくと思うんですけどね。