苦労しているのは伸びている証拠

 昨今の予算削減で相変わらず高等教育機関の研究費は減らされる一方。そこで外部資金を取りに行く訳ですが、自分のお金にはならないとはいえ、みんな研究費が欲しいので、研究代表者となって配分する立場になると色々と気を使います。さらに配分機関の都合というのもあってそれも聞かないといけないし、既に実験機器メーカーには見積もりを出させているのですが、大抵ちょっと足りないので値引きせいと交渉しつつ、こちらの配分をもうちょっと増やせないかなとか、大枠を何とか拡大できないかなと色々考えることが多いです。

 まぁ、代表なんだからそんなに気を遣わずに、「これで研究せい!」とどっしり構えていてもいいんですけどね。ただ、やっぱりみんなで仲良くやりたいし、その方が成果も出るというのが僕のモットーなので、全員の幸福度が最大になるように神経をすり減らしながらお金の配分やら消化先をチューニングします。自分が研究分担者だったら特に申請書書かなくてもいいし、やることは代表者が指示してくれるのに、なんで代表で苦労してんだろと思うことは一度や二度ではないのですが、忙しい中でこういう調整をしていると、なんだかんだ伸びるのでここ数年頑張ってます。