2戦2.5勝の出張

 今回の関西出張は極めてうまく行った。目的の一つは企業と共同研究をするかどうかの打ち合わせ。もっと言うと、省庁系の助成金に応募するかどうかの打ち合わせ。こちらが想定していた枠組みより、ワンランク大きい助成金に申し込むというのでびっくりした。億かよ。まぁ、我々にもらえるのは万だけど、それでも2年間も安定してもらえるのは大変ありがたい。もちろん外れる可能性もあるが、先方も海千山千のつわものなので何とかしてくれるだろう。

 もう一つの目的は純粋な実験。ある仮説を立てて、この仮説が成り立っているならばこの装置で測ったらこんな結果が出るはずだという動機で測定したら、ホントに結果がそうなった。僕の仮説は外れることが多いのだけれど、たまに当たる。結構嬉しいが、どうやって論文にまとめるかが課題である。

 0.5勝分は良い刺激を受けたこと。実験では知り合いの大学の先生の学生さんにお世話になったのだけれど、実験に対する真摯な姿勢、どんなに時間がかかろうとも妥協無く段取りを踏んで測定を進める態度。とても刺激を受けた。僕の指導している学生は話にならないし。そもそも僕自身も彼らほど実験に対して真摯に取り組んでいるとはとても言えない。初心に帰って研究に取り組もうと思った。それと、彼らは実験を心から楽しんでいる。彼らにそう思わせる指導教授の先生の指導力も見習いたい。僕は自身が研究を楽しめていないんだよな...。