大学の入試問題をだれが作るのか

 大学の入試問題は大学教授が作っているらしいのですが、これって無駄だと思うんですよね。大学の入試問題は高校の範囲で作られるわけですから、大学の先生が教える内容ではない範囲で問題が作られる訳です。ということは、大学の先生は高校の授業内容を全て把握してから問題を作らないといけない。これ、大学の先生からすると余計な仕事で、しかもいったん入学した学生にとっては全くメリットが無いですよね。しかも何か問題にミスがあれば世間から叩かれまくりですし。

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 昨今、大学教員の仕事はどんどん幅が広がっています。授業と研究だけやっていればいい時代はとっくの昔に過ぎ去りました。研究費は取ってこないといけないし、試薬に劇物があれば厳重にカギをかけて利用状況を管理しないといけない。これは比較的昔の話で、最近は学生のメンタルケアや広報活動も課されています。大学教員といってもメンタルケアに関しては素人も同然です。ですが、このような学生の心理についても勉強して適切な対応をしなければなりません。

 学生のためと言われると断りにくいのが教育の業界です。何か止めるというと教師失格の烙印を押されます。でも本音はやめたいことがたくさんあるんですよね。就活の指導なんてやりたくない先生は多いでしょう。そもそも就活は社会人としての歩みの第一歩なんだから、そこからアシストしたらもう退職までサポートしないといけなくなっちゃうんじゃないかと思います。お互いが首を絞め合っている状態です。

 話は戻って大学の入試問題をだれが作るかという話題。これ、もう予備校に任せちゃえばいいんじゃないですかね。予備校から問題を買って、大学の教員はその中から問題を選ぶ。確かに予備校に支払う経費は発生します。でも、大学教員の時給は高いですよ。それを考えたら「理論的には」ペイするはず。ただし、大学教員は残業代をもらえないので、とにかく働かせた方が大学(国)としてはお得なんですよね。だからやらないんだと思います。でも大学教授はある意味エスパーみたいなもので、彼らしかできない仕事がたくさんあって、長期的に見れば、それをこなしてもらうことが日本の文化や技術を世界の第一線たらしめるわけです。彼らに予備校の人たちができる仕事をやらせるのは長期的には国の損失になると思うんです(予備校の人を下に見てるのではなく、予備校の人が得意としている仕事という意味ね)。だから予備校に任せちゃうのがいいと思います。