鬱で来なくなったらどうするか

 まぁ、結局みんな自分が責任負いたくないのよねぇという悲しい話。

 

 ウチの大学には学生一人一人に教員がアドバイザーとして割り振られるという制度があり、教員が1学年当たり7,8名程度の学生の相談役になります。とはいっても、何もなければ1年に2回くらい成績見ながら面談するくらいなのですが。しかし、逆に言うと何かあるととても大変です。

 

 そして、その”何かある”学生が私のところに割り振られてしまいました。状況的には、初年度の途中までは良かったのですが、大学デビューに失敗したのか、友達もうまく作れず孤立して、単位も取れなくなり鬱になってしまったというパターンです。翌年は単位を全く取れず、翌年はわずかに単位を取ったものの、少なすぎて規則上、退学する予定だったのですが、当時のアドバイザー教員が気を利かせて医師の診断書を使って本部とやり取りをした結果、その学生は退学しなくて良くなり、現在に至るという顛末です。

 

 ところが!

 

 退学したのはその学生ではなくて、アドバイザー教員だったというオチ(爆笑)。あははー。そして、新アドバイザー教員としてわたくし、マグロくんに白羽の矢が立ったのです(死)

 

 ...マジで勘弁っすよ。「ちょっとお話ししましょうか?」とメールしても無しのつぶて。とりあえず必要な履修登録はしているようですが、授業担当している先生に聞いてみると半分くらいしか出席していないらしいし、単位が取れるかどうか微妙な状況です。学内のカウンセラーと話をしてみると「どうも私嫌われちゃったらしくて、メール送っても返信してくれないんですよねぇー。」

 

...。そこを嫌われないようにするのがお前の腕の見せ所だろうが!

 

と、喉のところまででましたがぐっと飲みこみました。気楽なカウンセラーですね。ノルマとかないんでしょうか。

 

 カウンセラーは保護者(大学生にもなって保護者とか笑えますが)と話をしていたみたいで、保護者は「もう少し頑張ってほしい」と言っているとのことですが、

 

...。お前の子供だろうが!

 

気楽な保護者ですね。ここでドロップアウトするとニートになってしまう気がするんですが、その覚悟はあるのでしょうか。

 

 本人が欠席が多いながらも履修登録しているので少しは望みがあると思いますが、結局のところ周りは何もできないんですよね。ただ、こちらとしては退学するまでなにも助言とかしなかったのかと言われると大変なので、学生便覧やらシラバスを調べて、退学、進級、留年に関わる制度を調べざるを得ず、何ができる訳でもないのですが、かなり時間を喰われました。

 

 前の所属と合わせて教員歴が結構長くなってきましたが、こういう問題のある学生は、保護者に問題のあるケースが多い気がしますね。自分の子供なのに指導というか、しつけを放棄していることが多いです。そういう放任気質が子供にも伝わって、子供も自分自身の人生を放任してしまうという感じがします。