改善すべきはそこじゃないだろう

 嫌なニュースが続きますが。

news.yahoo.co.jpこの問題、責めるべきは保護者だろうと思うのだが...。児童相談所が~とか、警察が~とか、学校が~みたいな議論が多いが、そもそも児童虐待するような保護者がいなければこんな問題は起きない訳で。行政の介入、例えば児童相談所の介入を強化したら、今度は過剰検出になってしまって、虐待もしていないのに児童相談所から子供を取られる親が続出して、また行政が叩かれることが目に見えている。時間はかかるが、問題のある保護者をなくす方策を実施しないと、行政の人件費が無駄に割かれてしまう。

 これは教育の問題だと思う。我慢の効かない人が本当に増えた。虐待もあおり運転も牛丼屋のバイトの問題も全部我慢の効かない人の起こした事件である。我慢の効かない人が増えている原因は教育だと思う。学校では宿題をやってこない子に対して、叱り飛ばすのではなく、心に問題があるから相談室に行きなさいという指導をする。

 こういう甘やかしが我慢の効かない大人をどんどん増やしていく。子供は、宿題という嫌な事から逃げる自分を正当化していく中で、こういう小さなことすら我慢してやり遂げることができなくなる。教員が強制してやらせようものなら保護者からクレームがくる。我慢の効かない保護者から。結局、子供は自分の”やりたくないことはやらない!”という主張を通すことに成功し、この成功体験を持ったまま大人になっていく。そして結末がこういう事件になる。というのが私の推測である。

 推測が当たっていれば、この手の社会問題の解決法は単純である。「嫌であってもやらないといけないことはやらせる。」を学校が徹底することである。実行は難しいが。今年も全国の高等教育機関で、少なくない人数の学生は、指導教員の思う水準に達しない卒論を提出して卒業していくだろう。でも仕方がない。熱意ある教員が彼らを不可にしようものなら、その教員は間違いなく叩かれる。そこに至る指導が悪いんだ!と言われるかもしれないが、ここまで熱意のある教員であれば、そこに至るまでに色々と思慮を重ねて、こまめに指導はしてきたと思う。しかし学生が聞いてくれないのである。「だっていやなんだもん」で終わりである。この学生の思想を大学生にもなってから矯正するのは難しい。三つ子の魂百までである。せめて小学校からやっていただきたい。難しいことは言ってない。宿題だけでいいので、きっちりやらせてください。と思う今日この頃である。