したたかすぎる

 コロナウイルスのせいで大学が閉鎖になっていますが、閉鎖が終わった後の講義をどうやって開講するかが問題になっています。上の方からは対面講義は禁止で、実質オンラインでやれというお達しです。

 オンライン講義は前からやれやれという圧力がかかっていましたが、建前上は学習の質の確保、本音は忙しいのに、動画の作り方の勉強や機材の準備するなんてイヤだという理由で、教員側はなかなか手を付けず、なぁなぁになってきた、と、私は認識しています。さらに、なぁなぁになってきたもう一つの理由は、オンライン化で教員の手間が減るから、それは業務効率化だよねという空気があったこともあります。

 効率化によって理屈の上では時間に余裕ができたのであれば、その余裕に何かを入れたがるのが日本人です。私はこれを口実に、また上は仕事を増やしてくると思います。手間と予算を割いて仕事増やされるとわかっていれば当然オンライン化なんてやりませんよね。

 そこでこのウイルス騒ぎです。オンライン講義をやらせる大義名分ができてしまいました。これで来年になれば経緯は忘れて、結果的に業務効率化できたのだから、また新しい仕事やろうねという話が生まれると思います。次はオンライン教材を英語化して、海外から学生を集めて、授業料収入を増やそうとか。この予想は結構いい線行ってるんじゃないかな。