女性を輝かせる前に社会基盤を作ってほしい

 夫婦でケンカになった際、こちらに余裕がある時には譲ったほうがいいということを書いたが

https://blog.hatena.ne.jp/maguro-taida/maguro-taida.hatenablog.com/edit?entry=17391345971627274477

今はこちらも余裕がない。公募書類を書かないといけないし、投稿論文も早く仕上げないと学生が卒業できない。その他、新しい実験の立ち上げ、定期試験、中間報告、なんやら部活動の主顧問がウダウダ言ってきているetc...。

 そんな状況でケンカになった。ちょっとしたことがきっかけで。最終的には妻は泣き出すに至った。自分の何気ない言葉が非常に妻にとってはキツかったらしいが、本当にちょっとしたことなんですよ。そんなところまでフォローしていたら会話できないんじゃないかと思うくらいに。こっちも職場から帰った直後で疲れていたので、イラっとして言い返してしまい、結局妻が泣いて、こちらがなだめることに。

 妻も妻で育児疲れが結構なレベルになっていると思う。一方で、現状で妻は育休中なので専業主婦状態である。この負荷が軽いと思われる状態でこのありさまだと、兼業になった時にはもっと言葉に神経質になってケンカになりやすくなるだろう。これは何より子供にとって良くない。そこで、多分収入の1/4くらいが吹き飛ぶと思うが、それでも妻が社会とつながりを持つことはメリットだと思うので、お手伝いさんを雇おうかと提案した。しかし、もう少し家事のクオリティを落とせば大丈夫だという。例えば掃除の頻度を落とすとか。そんなので対応できるとは思えないんだが...。

 政府は女性が輝く社会を実現すると言っているが、育児を体験したら現状の社会基盤では不可能だということがよくわかる。仕事を本気でやって家に帰ってから家事育児やろうなんてのは無理である。夜の10時に帰ってきて、子供が起きないようにコソコソ風呂に入り、風呂を掃除し、翌日分も含めて食事を作って12時くらいに寝て、6時に起きて朝ご飯を準備して...というのは少なくとも自分には無理だ。

 兼業を成り立たせるには、家事と育児を外部に任せられる社会基盤が不可欠だと思う。そこで、専業主婦もしくは主夫をやっている人が、家事と育児のアウトソーシングを受け入れるという形で輝くのではだめだろうか。これは想像でしかないが、子供が小学校に入れば、学校に行っている間は主婦(主夫)の時間には余裕があると思う。ここで他の人の家の家事をするのである。もちろん会社をリタイアした男性、女性がやってもいい。社会基盤の構築に寄与するというのは充分に社会貢献であり輝いていると思うのだが。地味な仕事かもしれないが、そんなことを言ったら世の中の殆どの仕事は地味である。

 それにしても困ったなぁ...。また温泉にでも連れて行くか...。