保育園は不思議な仕組みで動いている

 まぁ、グチなんですが。

 

 保育園は保育サービスを提供する組織ですが、そのサービスのルールがとても不思議だと思います。顧客は一定の料金を支払っている訳ですが(実際は親の収入でこれも変わります)、そのサービスの質を保育園側がコントロールできるのです。

 

https://style.nikkei.com/article/DGXNASFK0400Z_U4A600C1000000/?page=2

 

 例えば、この記事を見ると、

保育園は「勤務時間+通勤時間に子どもをお預かりする」場所なので、買い物などの仕事に関係ない用事は基本ルール違反なんです。

と、現役の保育士が言ってます。これは不思議な話で、保育料は変わらないのに、親の勤務時間が短いと、親の意思に関わらず、保育サービスを受けられる時間も短くなるのです。

 正直、そんな馬鹿な話があってたまるかと思います。例えば飲食店で、あのお客さんは力仕事で大変だからランチのメニュー一品おまけします、あなたはマウスを引きずってるだけの仕事だから一品少なくしますなんて話は聞いたことがありません。

 保育時間を最低限にすることによって廉価な保育料でサービスを提供できるんだという面もあるかと思いますが、勤務時間が短くて収入が多い人から見たら、不公平以外の何物でもありません。預かってくれる時間は短く、取られる保育料は大学の授業料並みになってしまいますので。

 そのほかいろいろと保育園の仕組みは複雑で、少なくとも私の感覚からすると、普通ではないと思います。個々の家庭の事情に合わせることも大切ですが、まずはすべての家庭に対して公平、具体的には保育料も同じ、預かる時間も同じ、預けだす時期も同じというのを基本として、そこから申請などによって個々の家庭の事情に合わせるようにしてほしいです。現状は一部の特殊な人たちのために多数派が犠牲になっている(時短勤務にしないといけないとか、抽選で外れて仕事ができないとか)気がします。