添削の大変さを思い知らせる

 仕事だから仕方がないとかそういう問題じゃないだろうという話。

 

 卒論のシーズンです。ウチは学部5名、修士1年2名、修士2年2名いて、学部は卒論と発表、修士1年は英語の中間発表、修士2年は修論と発表を控えている訳ですが、本当に添削が大変。私立の先生に言わせればそんなの余裕綽々と言われるかもしませんが、キツイもんはキツイ。

 何がきついって、グラフの縦軸と横軸が書いてないとか、明らかにレンジの取り方がおかしいとか、日本語がおかしいとか、そういう研究のストーリーがどうのこうのの前のレベルの低い指摘事項が多いこと。そして、一度添削で指示した事が修正されていないことです。カチンときて一人で机を叩くことが最近多くなってきました。 一応、提出前に学生同士でチェックしあうようにさせているのですが、これがものすごいザルで、前述の初歩的なミスがスースすり抜けてきます。

 そこでちょっと作戦を変えて、ゼミの終了後、「あぁ、やっと終わったー。」という気分になったところで、学生を全員残して、プロジェクタにパソコンの画面を映しながら学生の論文を添削するところを見せることにしました。1時間くらい付き合わせてやって、どれくらい初歩的なミスが多いか、どれくらいこのレベルの低い同じようなミスを修正するのが苦痛か、じっくりと味わってもらいました。

 昼時の空腹のピークの時につき合わせたので、かなり苦痛だったのか、学生なりにちょっとは考えるきっかけになったようです。来週の提出物に変化が出ることに期待したいと思います。それと、今のうちにもう少し仕組みを整備して、しっかりした文章が出てくるような指導体制を整えたいと思う今日この頃です。