閑話休題(技術系職員の職務内容について)(技術系国立大学法人試験情報9)

 一気にスケジュール、過去問、問題集の紹介をしてきましたが、ここで余談を。 私は最終的に技術職員になることを断念したわけですが、私が受験を思い立った当初技術職員を目指した理由は以下のとおりです。

 

1.会社で希望した研究開発にいけなかった(機電系は人材が少ないので開発よりもどうしても設備をやってもらいたいという傾向が製造業ではあるようです)

2.とはいっても博士号を持っていないのでアカデミックポジションにもいけない

3.どうやら大学の技官は、うまくやると(コネが必要)助教にもなれるようだ

 

といったものだったのですが、実際に大学へ行って話を聞いてみると、特に3は多くの人が思っている勘違いのようで、あくまでも技官の仕事は研究の補助だよとのことでした。機械系の場合は実習工場や機械工場などで工作機械をつかって研究用の部品などを作る事が多いようです。ということで、一次試験の結果をもらった後に大学を訪問する度にちょっと職務内容が私のイメージと違うのかなと考えを強くするようになり、結局は転職を断念しました。この年になって一回り年が下の若い子と一緒になって工作機械の使い方をマスターしていくのはかなり厳しいと思いましたし。

 

 そんな訳でこれから受験される皆さんも、事前に自分のやりたいことは何なのか、充分把握し、場合によっては直接大学へ行って技官さんに話を聞いてみましょう。人事を介するとまず駄目ですが、直接実習工場などに電話すると一次試験合格前でも丁寧に職務内容について教えてもらえます。また、転職される場合、とにかく今の仕事から離れられればいいやと思う方も多いかと思います(私がそうでした)。そのような方も今一度冷静になって判断を下しましょう。A4の紙に今の仕事に残った場合のメリットデメリット、転職した場合のメリットデメリットを書き出すことをお勧めします。

 

 また、技術職員は昇進に関してかなり不利であることについて以下のサイトで紹介されています。私自身としては職務内容に不満が無ければ、昇進に関しては生きていけるだけの給料がもらえればよいと考えていますが、そうではない人もいると思います。一度ご覧下さい。

http://www.pluto.dti.ne.jp/~hi-0429/

※2013/12/8追記:上記のサイトは現在閉鎖されているようですが、”技術職員””昇進””不利”でキーワード検索すれば、同じような内容のサイトが見つかります。