厚労省の送別会とヤフコメ

 厚労省の人たちが送別会をやったことが問題になっていますが、あれはプロレスだと思う。という話。

 厚労省の人たちが送別会を深夜までやったことが、このコロナ禍において大変けしからんという話ですが、これは個人的にはプロパガンダだと思うんです。研究職をやっているといろんな事務屋さんと仕事をすることになりますが、彼らの真面目さ、慎重さ、悪く言うと堅さといったらダイヤモンド並みです。しかも厚生労働省の、さらに本庁勤務の人たちですよね。そんな堅い人たちがそんなアホなことするかなぁと思うのです。

 主催した課長が更迭されたという事ですが、この人もキャリア組の可能性が高い。もちろんたたき上げかもしれませんが。基本的にキャリアになるための試験は、一般的な企業の試験よりはるかに厳しく、しかも相当昇進しないと、一般企業にはいった同期(旧帝大とか一流私立出身がほとんどなので、当然一部上場クラス)に給与面ではるかに及ばないので、キャリア組はきっちり仕事をやって熾烈な競争を勝ち抜こうとしているはずです。しかも彼らは私なんか比較にならない位の超激務です。そんな人たちが、まったく自分の将来に繋がらなさそうな送別会をやるとはとても想像ができないのです。

 勝手な思い込みですが、これは見せしめではないかと思うのです。こういうことがあれば、それなりの立場にいる人たちはコロナウイルスの感染が続く限り、緊急事態宣言がどうなろうが、飲み会やら外出を控えようとするはず。そうなれば管理側としては大変ラクですよね。そういう政府からの強制ではなく、個人個人の自粛ムードを強めるためのプロレスではないかというのが個人的な見立てです。

 と、こんなことはだれでも思いつくと思うのですが、ヤフコメを見てると、厚労省けしからんといった旨のコメントしかありません。3,4年前だともうすこし多様な意見があったような印象があるのですが、けしからん一色になってます。ひょっとするとこの辺りもすでに情報制御されているのではないかと心配になる今日この頃でした。