いまさら在外研究

 もう30代後半だが、在外研究に行くことを模索している。とりあえず学科長には許可は取ったし、嫁さんにも行く可能性があることを話した。いま国際学会に来ているのだが、会議を抜けて、一昨日、海外の超有名ラボに行って、半年でいいから(これは現任の組織の公務分担の関係で決まった)visiting researcherとして受け入れてもらえないかラボのリーダーに掛け合って、とりあえず来週のどこかでデパートメントのリーダーからスカイプでジョブインタビューを受けるところまで行った。

 正直、自分の博士研究はダメダメだと思っている。論文投稿は助教の先生におんぶに抱っこ状態だったし、正直、データも信頼性に乏しい。だから、今回の在外研究は博士号の取り直しだと考えて、あえて自分の能力に対してはるかに高いところに頼んだ。きっとあまりのレベル差に唖然とし、厳しいディスカッションでボコボコにされて自信喪失(もともと無いが)になると思う。でも、それを耐え抜かないと、博士課程でラクしてしまった分、研究者として、教員として自分自身が納得できない、自分が自分を認められないと思うのだ。この自分に対する否定的な考えは、いくらたくさん論文や研究費を書いたり獲ったりしてもなくならないと思う。この在外研究で自分を変えたいと思う。