良い結果が出ても安易に喜ばないけどやっぱりうれしいようなでも期待して傷つくのが怖いような。

 最近、研究がアツくて。あたらしいコンセプトで条件を振って実験したところ、珍しく目論見通りに良い結果が出ました。かなり応用に近い研究なのですが、どのくらい良い結果かというと、この技術を使うと新幹線の空気抵抗が1割下がるみたいな感じの結果です。地味?

 前にも書いた気がしますが、もうアラフォーですので心が汚れてるわけです。学生、いや10年位前でも、こんな結果が出たら毎日ウキウキしながら再現実験に取り組んでいたと思います。しかし私の中のオトナな自分はこう言います。

「こんなにいい結果が出るということは、何か実験上のエラーがあるに違いない。」

しかし、心の片隅に純真な昔の自分が心の片隅に残ってこう言うのです。

「おいおい!これは特許にすればがっぽり儲かっちゃうし、論文もサクサクかけるぞ!もっと喜べよ!」

さらには弱虫な自分はこう言います。

「オトナになった方がいいよ。ぬか喜びして実は実験のエラーだったらどうすんの?ボクもう傷つくのは嫌だよ。」

 まぁ、そんな葛藤が頭の中で繰り広げられるんですが、あと一つ思うのは、まったくもって非科学的なんですけど、「こうなってほしい!」と強く願うほど、実際の結果がそうならない方向に能動的に変わるような気がしませんか?論文早く仕上げたい!とか特許(金)欲しい!とかそういう邪な気分でいると研究の神様から天罰が下るみたいな。なので、まぁ、いい結果が出たらうれしいけど、出なくてもいいよ?もうボクはオトナだからねー。みたいな気分で研究しています。