優秀な人は性格も良い

 嫁さん曰く、

 「ブスはいじめられて性格が屈折しちゃってる」

 「美人は悪い方向に行くこともあるけどいじめられることがあまりないから性格は良いことが多い」

と言っていて、へぇーと思っていました。で、それは老若男女問わずそうなんだなと、つまり、本当に優秀な人は性格の良い人が多いなと思った話です。

 

 Taylor and francisという会社のあんまりインパクトファクターの高くない雑誌に投稿したんですが、一回リジェクトされて、エディターの進めで再投稿して、マイナーリビジョンで返ってきて、修正版を送って、また返ってきました。エディター曰く、ちょっと英語がイマイチだから、こんな感じで英文を直したから、あなたの意図をちゃんと汲み取っているか見てねということでした。

 

 で、直された原稿を見てみると、まぁ細かい隅々まで修正してあることももちろんなのですが、ワードの修正機能のログを見るかぎり、エディター自身で修正しているんですよね。で、このエディターがケンブリッジの教授なんですよ。本来の校務の他に、相当な数の論文をさばいていて、めちゃめちゃ忙しいと思うんですが、本当に丁寧に隅々まで直してある。こんな見ず知らずの東洋人の、しかもイマイチ論文にここまで手間をかけてもらって本当に申し訳ないなと思いました。それと共に、本当にこの教授は仕事というか研究活動に対して真摯で、そういった真摯さから、きっと性格も良いんだろうなと思ったわけです。

 

 思い起こすと、少なくとも私の周りで優秀な研究者って、やっぱり研究に対する取り組みが真摯なんですよね。その真摯さが教育にも表れてくる。だから学生も良く育つし、研究室の雰囲気もいい。従って成果もバンバン出るという正のスパイラルが成立している気がします。まぁ、私の付き合いの範囲は狭いので例外も相当いるかもしれませんが、やっぱり性格が屈折していると、付き合う相手も限定されてしまって、良い成果が出ないと思うんですよね。

 

 そんな訳で、まぁ能力的にはケンブリッジの教授には到底かないませんが、研究に対する姿勢とか教育に対する姿勢くらいは見習っていこうと思った今日この頃でした。