エディターキック三連発

 今年の論文関連の自分の目標は、

大したことの無いデータを、イントロで科学的な価値を付けて、査読付き論文にする。

です。

 今までは良い食材を使って料理を作っていたのである意味それなりの料理を作れていました。それでこれからの課題はクズみたいな食材でもなんとか良い所を見つけ出して調理法で限界まで美味しさを引き出して料理を作るみたいな感じです。

※もちろん人の役に立たないデータを論文にすればいいという訳ではなくて、大きな発見ではないかもしれないけど、こういう見方をすればこのデータはこういう価値があるでしょ?という書きぶりです。

 なんでかというと、何人かの先生と共同研究しているんですが、やはり最初から良い結果はなかなか出ません。一方で、特にこちらから話を持ち掛けた場合は、先方に実験などでお金と労力を使わせているんで、やはりインパクトファクターが低くてもいいのでどうにか論文にして成果にしないといけないと思うからです。その論文を根拠にして外部資金に応募もできるようになりますし。

 で、どうにかイントロを書いて論文を作って投稿したのですが、査読なんて夢のまた夢で編集者すら突破できない(エディターキック)始末。IF=3ダメ、IF=6ダメ、IF=2ダメ...。みたいな感じです。で、編集者が共通して言ってくるのが

I have briefly reviewed your paper and found it to be on the margins of the scope of xxx(ジャーナル名), and I think it would be more suitable for publication elsewhere.

これ最悪の返信です。論文のレベルが低いとかなら、じゃあ雑誌のレベル下げるかという判断もできるのですが、こういわれると論文のレベルがどうなのかも分からず、投稿に要した手間に対して何のリターンもないからです。日本人と違って外人はズバッっと意見を言ってくるとか言いますけど、あれウソです。ホント婉曲だと思います。

 とはいえ、どうにか4つめの雑誌でeditorial managerのステータスが"under review"になりました。"with editor"ではないので査読に回ったと信じたいです。Major revisionでいいから何とか引っかかってほしい...。